ふぁんしぃ
2006
夜の駅前に立つ酔っぱらい3人。
もうなにもかもが楽しくなっている。
NOB氏にいたっては酔って前が見えないという。
みんな笑顔だ、なんかいいな、この雰囲気。
檸檬心さんの中で飲み会は場の空気で2つに分けられるという。
はねる飲み会とそうでない飲み会だ。
コレは間違いなくはねてるな。
これからどうしようか。
なんかこのまま帰るのはもったいないっす。
善光寺行きましょうよ、善光寺。
善光寺がいかなるものなのかは全く知らないが、
道路標識に書かれるくらいだから大きいだろうし、
檸檬心さん的にもおすすめスポットらしいのだ。
酔っぱらい3人はコンビニでひとり一本、瓶の酒を買い、
善光寺と思われる方向へ歩いていった。
空気はなま暖かい。
静かな街に酔っぱらいの笑い声だけが響いた。
あれ、迷った。
長野に結構ながい時間住んでるけどね、
この道は行ったことないんだよ。
まぁいってみるか。
結果タクシーを拾った。
善光寺に着いたらしい。
アレにアレをしつつ、本堂の方へと向かった。
途中すれ違った警備員のおじさんにはちょっとびびったな。
とりあえずお参りすっか!
でもガラガラないっすね。
あそうだNOB、あそこに鐘があるからならしてこい!
いやいや、絶対怒られますって。
お参りを済ませ、
3人はおみくじをひくことになった。
私はもう酔いもだいぶ冷めていたので問題なかったが、
他の二人はおみくじを開けない状態にあった。
NOB氏は開けない開けないといいながら、
七夕飾りのような芸術的作品を作り上げた。
腹が痛くなるくらい笑ったなぁアレは。
一方で檸檬心さん。
彼も開くのに悪戦苦闘。
日本酒の瓶を小脇に抱え戦った。
あ、破けた、やべー。
でも、やった大吉だ!
そういった瞬間、大吉が風にとばされ、飛んだ。
大吉おとした!
拾おうと地面に手を伸ばすと
小脇に抱えた瓶から日本酒がじょばじょばじょばじょば。
フタをしてなかったようだ。
ひととおり笑ったところで再び善光寺をみる。
横にまわるとその大きさにまた圧倒された。
ずいぶんと奥行きがあるのだ。
やっぱりでかい。
おはようございます、とすれ違うおじさんがいう。
そうか朝か。空が白んできている。
帰ろう。続きはうちでだ。
今日は24時間のみだから。
善光寺での思い出話なんかを聞きながら、
私たちは檸檬心さんの家へ向かったのである。
つづく。
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